Loading…

不良在庫とは?予防方法と解決策を解説

小売企業なら一度は悩まされた事があるであろう「不良在庫」。

SDGsや人口減少などにより、大量消費の時代ではなくなった今、仕入れ・在庫適正化・販売のどのフェーズでも「不良在庫」を意識する必要があります。

本記事では、不良在庫とは何か?定義付けできているか?の基本的なことから、不良在庫にならないように未然に防ぐ方法、不良在庫を抱えてしまった場合に減らす方法について解説します。

【定番品向け】滞留品を減らして売上粗利を向上させる方法をまとめた資料はこちら>

不良在庫とは?

不良在庫とは今後売れる見込みのない在庫

不良在庫とは、将来的に売れる見込みのない在庫のことです。過剰生産や仕入れが原因の商品、流行とのズレなど様々な理由で発生しますが、その中でも圧倒的に多いのは「売れ残り」と言われています。

不良在庫というと、単に余った在庫と思われがちですが、売れる見込みが「ある」か「ない」かという点で使われる言葉が違います。ここで、似たようなワードである「不良在庫」「過剰在庫」「滞留在庫」について違いを整理しましょう。

  • 不良在庫:将来売れる見込みがない在庫
  • 過剰在庫:単に余っている在庫
  • 滞留在庫:一定期間動きのない在庫

このように、似ているようで微妙に違います。それぞれ定義する際に注意が必要です。

滞留在庫については、以下の記事でも解説しております。

滞留在庫の削減を!10年先も生き残るためのポイント
滞留在庫を削減する方法とは|大量SKUにおける利益改善の方法を解説【セミナーレポート】

不良在庫をどう定義するかが重要

「不良在庫とはいったいどういう定義なのか…」

不良在庫として削減すべき商品をどう判定するかを考えました。当時は、倉庫に1ヶ月間滞留している商品を売れ残り商品と判定していました。

しかし実際に倉庫を見ていると違和感があったのです。
在庫数が多くてもコンスタントに売れている商品は不良在庫ではないはず。
逆に在庫数が少なくても全く売れていない商品は不良在庫であるはず。

そういう観点から考えを巡らせた結果、倉庫に何日滞留しているかは在庫の良し悪しに無関係だと気付きました。

(引用:「在庫問題」で3度の倒産危機…!七転八倒の末に生まれた【FULL KAITEN開発ストーリー】第1話

上記は、弊社代表がEC事業で3度の倒産危機を経験した際に気づいた事のひとつです。

代表は、不良在庫とみなされる商品をどう判断するか考えました。在庫は、「よく売れる商品」「全く売れない商品」だけではなく、その間に「売れるポテンシャルのある商品(そこそこ売れるはずの商品)」があることに気づいたのです。在庫が増えてもその中でどの商品が削減するべき不良在庫なのかがわかるようになりました。

その気づきが倒産危機を乗り越えるきっかけになったように、単に不良在庫といっても、その定義を正しく定めることも重要です。

【定番品向け】滞留品を減らして売上粗利を向上させる方法をまとめた資料はこちら>

不良在庫を抱えるデメリット

不良在庫を抱えることで様々なデメリットを引き起こします。今回は企業経営にとって特にデメリットとなる問題を3つ解説します。

お金の問題

弊社代表がEC事業で倒産危機を経験したように、会社の経営にも悪影響を及ぼします。在庫があるのに売れる見込みがないため、売上が上がったとしても知らない間にキャッシュが減っていき、最悪の場合は会社が倒産してしまいます。他にも、不良在庫の管理にかかる人件費や光熱費などの費用がかかるなど、売れる見込みのない商品に費用がかかるという非効率が起こります。

スペースの問題

不良在庫が占める場所(スペース)の問題も軽く考えてはいけません。そのスペース分、新商品や売れ筋商品など、積むべき在庫が置いておけます。余るほどの倉庫やバックヤードがある企業をのぞき、スペースを有効活用に使うという意味でも不良在庫はなくして行く必要があるでしょう。

SDGs(持続可能な開発目標)に反する

不良在庫を抱えることは、人類が地球に暮らし続けるために世界中で決めた目標である、SDGsが示す内容(特に12.つくる責任・使う責任)に反することになります。つくったからには、使わなければなりません。

そのためには、不良在庫を抱えた場合の削減方法をしっかりと考える必要があります。SDGsという目標が掲げられた今の世の中では、安易に捨てればいい、などの考えを持ってはいけません。

SDGsについては以下の記事でも解説しています。

SDGsとアパレルの関係性とは?必須になる対応と事例をご紹介

不良在庫を減らすための方法

仕入れの適正化

実際に売れた量に対して、仕入れや生産が過剰になると、不良在庫になる可能性が高まります。まず、予防として適正な生産量・仕入量を意識しましょう。そのためには、生産や仕入れ作業の属人化、担当者の勘やあいまいな基準は排除する必要があります。需要予測の活用など、システムに頼るのも一つの手かもしれません。

適正な在庫コントロール

また、効率的な在庫コントロールも重要です。店舗や倉庫、自社ECサイト、ECモールなどチャネルが複数ある中で、それぞれの特性に合わせた在庫数や移動、発注を行う必要があります。

FULL KAITENでは予測を活用し、目的に応じて在庫移動を適正化させることが可能です。店舗やチャネルごとの適正在庫がわかったり、移動指示書の作成が劇的に楽に、短時間でできます。詳しくは資料をご覧ください。

FULL KAITEN製品資料のダウンロードはこちら>

不良在庫になりそうな商品に気づく仕組み作りが必要

不良在庫は、初めから不良在庫なわけではありません。一定期間が過ぎた後に、それが不良在庫なのかどうかが判断されます。事前に不良在庫になりそうな商品を知ることができれば、早めに手を打つことが可能になります。

各々、基準を定め仕組み化することや、システムを活用することで事前に気づくことができるでしょう。例えば、FULL KAITENも一つの手段です。実売データを元に予測がされるため、未来の在庫状況がわかり、将来、不良在庫になりうる商品に対して早めに手を打つことが可能です。

不良在庫を抱えてしまった時の解決策

もうすでに、削減しなければいけない不良在庫がある場合は、以下の3つを検討しましょう。

  • 売価変更で売り切る
    例:期末のセールでOFF率をあげて消化を目的に売り切る
  • リサイクル
    例:ジーンズをカバンにリメイクして販売する
  • 買い取ってもらう
    例:取り扱える企業を探して不良在庫を一括で業者に売る

焼却処分なども方法として挙げられますが、できるだけ他の方法で解決することがSDGsが掲げられた今、求められています。

FULL KAITENができること

上述してきたように、FULL KAITENでは不良在庫に対して様々なアプローチが可能です。貴社に合わせた提案ができますので、具体的な方法など気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。DIAMOND Chain Storeのサイトでも紹介されています。
https://diamond-rm.net/glossary/266945/

不良在庫をつくらない

  • 予測を活用し、だれでも簡単に早めに手を打つ商品を見つけ出すことができる(※FULL KAITEN スタンダードプランにて)
  • 移動するべき在庫をを明らかにし、売れる場所に売れる商品を揃えることができる(※FULL KAITEN ディストリビュートプランにて)

不良在庫を削減する

  • 貴社が定義する不良在庫を即座にリスト化することができる
    何万SKUをワンクリックで分析、リスト化できるため、どうやって削減するかの戦略立てに時間を使える。

まとめ

  • 不良在庫とは将来的に売れる見込みのない在庫
  • 貴社の業種・形態に合わせて、どう定義するかが重要
  • 在庫を抱えないために「仕入れの適正化」「効率的な在庫コントロール」「不良在庫になる前に手を打つ仕組み作り」が必要
  • 不良在庫を削減する時は、焼却処分以外で対応する

在庫を利益に変えるクラウド『FULL KAITEN』

FULL KAITENでは在庫データを活用して、EC・店舗・倉庫、全ての在庫をAIを用いて予測・分析し、商品力はあるのに眠っている在庫を明らかにします。商品力を可視化することにより、利益を生み出す在庫とその施策を立てることが可能になります。


お気軽にお問合せください

セミナー開催情報
代表取締役・瀬川が語る
アパレル業界の
縮小する国内市場で
勝ち抜く粗利経営