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在庫分析クラウドのフルカイテン、合計8億円の資金調達が終了

販売実績がない新商品の需要予測機能を今秋リリース予定

既存在庫での売上・粗利・キャッシュフローの最大化を支援する在庫分析クラウド『FULL KAITEN』を展開するフルカイテン株式会社(本社・大阪市福島区、代表取締役・瀬川直寛)は、ジャフコグループ株式会社が運用する投資事業有限責任組合をリードインベスターとして、三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、Spiral Innovation Partners LLP、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、山口キャピタル株式会社、宮銀ベンチャーキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資と、あおぞら企業投資株式会社が運用する投資事業有限責任組合を引受先とする新株予約権付社債の発行によって、8億円の資金調達を実施したことをお知らせします。
これまでの累計資金調達額は計約20億となりました。今後はFULL KAITEN上に蓄積した顧客の実売データを元にした新商品の需要予測機能のリリースを計画しています。同機能は既存顧客とのPoCにおいて3億円以上の余剰在庫抑制を実現しているため、複数の顧客から強い関心が寄せられています。今回の資金をもとに事業拡大を加速させるべく、社員43名から70人の組織体制まで人材採用を進めて参ります。

世界の大量廃棄問題の解決に向け新たなステージへ

弊社はFULL KAITENの開発・提供を通じて「世界の大量廃棄問題を解決する」というミッションを実現するため、2025年12月期を最終年度とした5ヵ年計画を立てています。

初年度に当たる2021年は、機能を大きく刷新したFULL KAITENバージョン3.0をリリースしました。その後、小売の現場から要望の多かった新機能を順次実装するなど機能改良を続けており、「小売の在庫効率を上げる在庫分析クラウド」という事業として完成度を上げた1年でした。

続く2022年はFULL KAITENを導入する小売企業を大きく延ばすことで、「在庫分析ツール」の市場でのシェアを拡大しました。

2021年6月にジャフコ グループ株式会社より第三者割当増資で5億円を調達(2021年7月6日発表/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000025713.html)。MRRは2021年6月から2023年6月時点で約3.3倍の伸び。ARPAは2021年6月から2023年6月時点で約1.7倍の伸び

そして2023年からは、世界の大量廃棄問題の解決に向けた第2のフェーズに事業が入り、FULL KAITENを導入するお客様の実売データを活かした新商品の需要予測を事業化するために研究を重ねています。この新事業により、サプライチェーンの川下に位置する小売だけでなく、川中(卸売、商社、メーカー)へ遡って余剰在庫の問題を解決できるよう、サプライチェーンの川下と川中に散在する販売・生産・在庫に関するデータを集約するためのプロダクト開発を本格化させます。本当に必要な在庫量を需要予測することで、必要な在庫が必要な量だけ生産され流通するサプライチェーンへの変革を実現します。

このため、プロダクト開発と採用強化に向けた投資の原資として、このたび8億円を超える資金調達を実行しました。なお、引き続き資金調達を行っており、最終的な資金調達額は10億円を超える見込みです。

投資家からの応援メッセージ

各社からフルカイテンへの応援メッセージをいただいています。

ジャフコグループ株式会社 執行役員 ビジネスデベロップメント担当、パートナー(SV6) 佐藤直樹様、西日本支社長 高原瑞紀様

2021年6月にご出資をさせて頂いて約2年になりますが、既存在庫の価値最大化を阻む課題の大きさ・小売企業様の悩みの深さがここまでとは思いませんでした。この間、フルカイテンでは、ミッションである「世界の大量廃棄問題を解決する」を旗印に、優秀なメンバーが集い、一つひとつのお客様の課題解決に全力で向き合う体制を構築することができ、導入数・成功事例数を大きく増やすことに成功しました。

今秋にリリース予定の需要予測機能は、「実売データ」をもとにしながら、小売企業様の「将来仕入」にフォーカスをする新たな発想の機能です。新機能のリリースと、フルカイテンの強みである「価値アンテナ」・「全力トライ」・「スクラム志向」に共感する優秀な人材により、顧客への提供価値をさらに強く・深くしていくことに期待をしています。

これまでの延長線上にない新たな成長曲線を文字通り「フルカイテン」で追求する当社のチャレンジに、引き続きジャフコ グループも全力で支援してまいります。

三菱UFJキャピタル株式会社 大阪支社 大阪投資部 工藤弘樹様 

小売業の在庫改善という古くからの重要な経営課題に対して、FULL KAITENはAIを活用した新しいアプローチでソリューションを提供しています。導入企業ではFULL KAITENによって細かな販売施策の打ち分けが可能となり、売上・粗利の改善、在庫の減少を同時に実現しています。また、個社の在庫改善という課題だけでなく、在庫適正化を通じてアパレル等の大量廃棄問題という地球規模の課題解決に資するプロダクトだと考えています。

加えて、瀬川CEOの粘り強く諦めずに最後までやり切るとの姿勢に起業家としての強さと魅力を感じ、出資させていただきました。

株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ 投資事業部シニアマネージャー 永嶋章利様

小売流通業の在庫課題を解決するクラウドサービスとして成長されるフルカイテン様へ、今回ラウンドから参加させていただくことを嬉しく思います。在庫の適正化による粗利改善は、小売流通業にとって非常に重要なテーマとして存在しています。これまで明確な拠り所がなかった在庫分析に対し、フルカイテン様のサービスはAIによる予測と施策を提示する独自ノウハウが素晴らしく、今後さらに磨きをかけて、大きな飛躍を遂げられるよう期待するとともに、FFGグループとして全力で支援していく所存です。

Spiral Innovation Partners LLP(Valuechain Innovation Fund投資事業有限責任組合)代表パートナー 岡 洋様

この度、ご出資の機会を頂戴して大変嬉しく思っております。フルカイテンは在庫分析AIというソフトウェアの提供を通じて大量廃棄問題にアプローチしている点がとてもユニークであり、今回のご出資のきっかけとなりました。瀬川さんおよびフルカイテンのチームメンバーは、世界の大量廃棄問題の解決に対して熱い想いがあり、きっとその実現を成し遂げてくれるはずです。是非フルカイテンを応援して頂けると嬉しいです。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 関西投資営業部 副部長 池田一生様

既存のプロダクト・サービスとは異なるアプローチで企業の在庫課題解決を図るFULLKAITENに魅力を感じ、投資検討の過程でそのアプローチが多くのクライアントで奏功していることを確認させて頂きました。今後、ミドル・エンタープライズ企業層への普及、川下から上流への拡大、対象業種の幅の広がりにより次のステージへ飛躍することを大いに期待するとともに、全力でサポートして参ります。

山口キャピタル株式会社 シニアマネージャー 工藤崇文様 

小売業界共通の課題である在庫問題をAIや統計を基にした独自の在庫分析アプローチで解決するFULL KAITENに大きな可能性を感じ、今回出資させていただきました。

今後は小売業界のみならずサプライチェーン全体をよりよい方向に導き、世界的な大量廃棄問題を解決し、持続可能な社会の実現に必要不可欠なサービスに成長されることを信じ全力でご支援させていただきます。

宮銀ベンチャーキャピタル株式会社 ファンドマネージャー 清藤佑樹様

フルカイテン社は高度な予測技術で商品在庫の価値・利益の最大化を実現する大変ユニークなSaaS企業としての成長性は勿論、瀬川社長の圧倒的熱量に惹かれ、今回出資をさせていただきました。また、余剰在庫の抑制に直結する本プロダクトはサステナビリティ経営のまさに王道であり、業界のイノベーターになりうる大いなる期待と併せ、今後、地方のDX化に向け一緒に支援できることを大変嬉しく思っております。

フルカイテン株式会社 代表取締役CEO 瀬川直寛より

「世界の大量廃棄問題を解決する」というミッションの実現に向け、これだけの投資家の皆様からご支援を賜ることができました。

資金調達環境が非常に厳しい時代ですので、もはや感謝の一言以外浮かばないほど大きな大きな出来事となりました。

在庫は値引きを抑えて販売できるなら利益を生み出す宝になります。

しかしそれは言葉で言うほど簡単なものではなく、また筋の良い解決策もあまり考案されていないため、顕在化しているのに諦められた課題でした。

私たちフルカイテンはこの難しい問題を解決し、企業の経営を粗利体質に変革するお手伝いをすることで成長してきました。

そして今回、販売実績がない新商品の需要予測を可能とする新たな技術開発にも成功しました。

この技術があれば、「生産量の適正化」から「値引きを抑えた販売」まで、サプライチェーン全体をカバーするソリューションに進化できます。

そしてその先には、サプライチェーン上を必要な商品が必要な量だけ流通する社会、大量生産が抑制され大量廃棄が解決に向かう世界が待っています。

今回の資金をこの夢の実現のために責任を持って使っていきたいと思います。

「粗利経営」の実践に必要不可欠なツール

FULL KAITENは現在、株式会社アーバンリサーチやパルグループホールディングス、美津濃株式会社などのほか楽天市場ショップオブザイヤー受賞店舗など、中小から大手まで多くの小売企業(EC及び実店舗)への導入が進んでいます。

その背景として、縮小していく国内小売市場においては従来の「売上第一」ではなく、無駄な在庫を持たずに利益とキャッシュフローを増やしていく「粗利経営」が必要不可欠であるという意識が浸透し始めたことが挙げられます。

弊社が2022年5月に公表したプレスリリースでは、アパレル・ライフスタイル企業の利益構造に関する市場調査を行いました。その結果、全商品の20%の商品で粗利益総額(売上総利益総額)の8割を生み出していることがデータから裏付けられました。利益を生み出していない残り80%の商品が粗利を生み出せていないのは、縮小市場に適した在庫分析手法がとられていないからであり、FULL KAITENの在庫分析手法ならこの8割からこれまで以上の粗利を生み出すことが可能です。

利益を生み出していない売れ残り商品の廃棄やサプライチェーンにおけるCO2排出をはじめとした環境負荷の面でも、各社の利益改善の面でも、無駄な商品を作らないという姿勢が求められていると言えます。

粗利経営を実践するには、在庫の効率を上げることが効果的です。在庫効率の向上とは、在庫一単位あたりの利益を増やすことを指します。

しかし在庫効率の向上は、大量のデータを人力で集計・分析する労働集約型の業務フローでは実行が困難です。このため弊社はデータ集計・分析を自動化するツールとして『FULL KAITEN』を開発し小売企業に提供しています。

導入企業では具体的には下記のような効果が出ており、FULL KAITENを導入することで少ない在庫で売上・粗利・キャッシュフローの最大化が可能になるというメリットがあります。

  • 売上高が昨対 25% 増加
  • 在庫高が昨対 20% 減少
  • キャッシュフローが 2倍 に増加
  • 客単価が前年比8%上昇
  • 実務担当者の業務負荷軽減

※参考:衣料品の8割は赤字販売/全在庫の2割に利益を頼る構造露呈 アパレルのビッグデータ解析(2022年5月31日発表/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000025713.html

在庫分析クラウド『FULL KAITEN』概要

FULL KAITENは、在庫効率を向上させるための在庫分析機能をクラウドサービスとして提供しています。これまで提供してきた「プロパー消化率を向上させる、不要な値引きを抑制する、売れる商品を売れる場所に移動する」などの機能は、どれも在庫効率を向上させ売上・粗利・キャッシュフローを増加させるのに有効です(下図)。

FULL KAITENを導入する企業が増えれば増えるほど、無駄な在庫が減り粗利が増え、必要な商品が必要な量だけ流通する経済に近づきます。

今後もさらに多くの企業にFULL KAITENを導入していただくことで、世界の大量廃棄問題は解決に向かい、私たちの世代は子供たち・孫たちの世代により良い地球を残すことができるはずです。弊社は2023年もテクノロジーの力で社会を変革し続けます。

→ PRTIMESでも公開しています


【会社概要】
社名: フルカイテン株式会社
URL: https://full-kaiten.com
本社: 大阪市福島区福島1-4-4 セントラル70 2階
設立: 2012年5月7日
代表者: 代表取締役CEO 瀬川直寛

【本件の問い合わせ先】
フルカイテン株式会社
 戦略広報チーム 斉藤
電話: 06-6131-9388
Eメール: info@full-kaiten.com


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