釣具ECの「フィッシングタックルオンライン」、在庫を利益に変えるSaaS『FULL KAITEN』を導入
不要な値引きを抑制し粗利を向上
今ある在庫での売上・粗利・キャッシュフローの最大化を支援する在庫分析クラウド『FULL KAITEN』を展開するフルカイテン株式会社(本社・大阪市福島区、代表取締役CEO瀬川直寛)は、釣具のFTO/フィッシングタックルオンラインの運営などを手がける、株式会社 フィッシングタックルオンライン(本社・大阪府東大阪市、代表取締役・西尾 宜之)がFULL KAITENを新たに導入し、システムが稼働したことをお知らせします。同社は、SKU数の多さから高まる業務負荷を低減することで、不要な値引きを抑制し粗利を向上させる具体的な手段としてFULL KAITENが有用だと判断し、導入を決定しました。
抱えていた課題
フィッシングタックルオンライン様は2001年に設立され、釣具の通販を主な事業としています。磯釣り、船釣り、バスフィッシング、ソルトルアー、鮎渓流釣りと幅広いジャンルの釣趣を取り扱っています。
事業を年々成長させる中で、次のような課題を抱えていました。
- 必要なアイテムをインフラとして一通り揃える必要からSKUが多く、全てを分析することが難しい
- SKUの多さから在庫分析の業務負荷が高く、属人化している
- 不要な値引きで粗利を毀損している
そうした中、在庫配分をDX化し、在庫を効率よく利益に変えることを支援するFULL KAITENを活用することで、次のような観点から課題を解決できると判断しました。
- 全商品から値引き対象を探していたが、値引きすべき品番を短時間で判断できる
- 見るべき指標が統一されるので、誰もが同じ数字を見て課題を解決できる
- 「売上UP」「粗利UP」「消化促進」などの目的や実施時期に応じた商品を明確な基準に基づいて選定でき、業績の改善に繋がる
そして、フィッシングタックルオンライン(FTO)において導入することを決めました。
特に導入の決め手となったのは「在庫分析」の機能です。
FULL KAITEN〈在庫分析〉
小売業では、以下のような在庫課題を抱える傾向があります。
・SKUが多く全ての在庫を分析しきれない
→隠れた売れ筋商品が分からず、不要な値引きをしてしまう
・明確な指標がなく経験や勘に頼っている
→業務の属人化や在庫過多・欠品にもつながる
・人力での数字分析に限界を感じている
→集計分析に時間がかかり、販促企画の時間を確保できない
本機能では、AIによる消化予測と売上予測で全ての在庫リスクを可視化し、現時点で未来の在庫状況を把握できます。
過去の売上データからSKUごとの完売予測日と売上・粗利貢献度を算出しSKUごとの在庫リスクを4つに分類し、値引きを抑制した販促リスト作りの支援を行います。リストは数クリックで作成可能です。
できること
・不要な値引きの抑制
・在庫回転率の向上
・適切な売価変更
・業務負荷と属人化の解消
・プロパー消化率の向上
・効果検証の質の向上
これにより、業務負荷が大きく低減されるとともに、分析を踏まえて実行した施策の効果検証も行うことができます。
効果検証から、次週以降の対策立案までFULL KAITEN上で完結することから、一連の業務を属人性を排して高いレベルで実行できるようになります。
利用者の声
- 値引きする必要が無い商品を判断できるようになった
- 設定ルールが決まっているので、新入社員も経験豊富な社員も同じ基準で判断できるようになった
- 施策をする対象商品が短時間で選定できるようになり、施策を増やすことができた
- PDCAサイクルにより、成果の出る露出施策のナレッジが蓄積
成果
1.ECモールのおすすめ枠への露出強化(23品番を対象に2か月間掲載)
- 施策創出粗利:2.4倍
2.ECモールの特価商品値引き(17品番を対象に2ヶ月間実施)
- 売上額:3倍
- 粗利額:2.9倍
- 販売数:3.3倍
3.非稼働商品へのアプローチ(全商品を対象に、入荷してから1年以上経過しており、在庫リスクの高い「Bad在庫」&「完売予測日:1年以上」から抽出)
- 倉庫に在庫が滞留しており、本来、倉庫に入れたい商品や新商品を入れられなかった
- しかし、返品すべき商品の選定が短時間でできるようになり、倉庫の効率化を実現
- 結果、在庫の回転が上がり、本来倉庫に入れたい商品を入れられるようになった
株式会社 フィッシングタックルオンライン 代表取締役・西尾様よりコメント
釣具は釣趣(磯釣りや波止釣り、船釣りなど)ごと、釣魚ごとにそれぞれ独特なタックルがあり、季節や釣り場によっても変化のある商品の品揃えが必要な商材になるのでSKUが非常に多くあります。
そのため、在庫分析をピンポイントで見える化できる仕組みを探していたところ、AIを活用して在庫管理の効率化と売れ筋商品の欠品防止、過剰在庫の削減を図るため導入を決めました。
売上貢献度指標を見ながら、無駄な値引きをせず、 商品を絞り込んだ施策が打てるようになりました。また、カスタマーサクセス担当の方が並走して業務の落とし込みをサポートしていただけるので、属人化から仕組化への社内改革にも役立っています。
今後は、アクセス解析データとの融合でさらに精度の高い施策へ取り組んでまいります。
弊社カスタマーサクセス担当の永田よりコメント
カスタマーサクセスを担当させていただく永田です。
フィッシングタックルオンライン様では、需要予測とアクセス解析データを活用した施策をスモール(一部品番/店舗)で実施させて頂き、粗利へ繋がる成果が見えてきております。
トライアルで実施頂いたECモールでのプロパー施策と値引き施策をベースに、販売チャネルの特性を最大限に活かし、在庫/売上/粗利が改善できるよう伴走できればと考えております。
今後も、さらなる成果創出に向けて、精一杯ご支援をさせていただく所存です。
FULL KAITEN〈在庫分析〉の詳細はこちらからご覧ください。
https://full-kaiten.com/analysis
【会社概要】
社名:株式会社 フィッシングタックルオンライン
URL:https://www.bun2.jp/
本社:大阪府東大阪市西堤本通西3-7-18-2F
設立:2001年
代表:代表取締役 西尾 宜之
事業内容:釣具の通販