ダイドーフォワードが在庫を利益に変えるクラウド『FULL KAITEN』を新規導入
「NEWYORKER(ニューヨーカー)」などのアパレルブランドの小売や製造卸売を手がける株式会社ダイドーフォワード様(本社・東京都千代田区、代表取締役社長・萩原秀敏)がFULL KAITENを新たに導入し、システムが稼働したことをお知らせします。
ダイドーフォワード様は在庫分析の属人化を解消するとともに業務負荷を低減させることで、不要な値引きを抑制する販促施策の立案および実行にかけるリソースを増やし、売上や粗利益を増やすことができると考えました。その具体的な手段として、在庫を効率よく利益に変える在庫分析SaaSであるFULL KAITENが有用だと判断し、導入を決定しました。
在庫分析の属人化を解消し業務負荷を低減する
ダイドーフォワード様は株式会社ダイドーリミテッド(東証スタンダード・名証プレミア)の100%子会社で、旗艦ブランドのニューヨーカーなどの小売事業を手がけ、OEM・卸売事業も運営しています。
その中で、次のような課題を抱えていました。
- 商品ごとの在庫リスクの評価基準が曖昧なため、不要な値引きで利益を失っている
- 売上・粗利・客単価の向上に貢献する商品や、残在庫リスクが出てきている商品をVMDやメルマガ配信などに活用できていない
- 売上や粗利を最大化させるための在庫移動・在庫配置を計算できていない
そうした中、在庫分析のDX化を通して在庫を効率よく利益に変えることを支援するFULL KAITENを活用することで、これらの課題を解決できると判断しました。そして、ニューヨーカーの実店舗約160店と公式ECサイトにおいて導入を決めました。
具体的には、FULL KAITENの数ある機能の中で、特に「クオリティ分析」「単価分析」「ディストリビュート分析」という3つの機能が課題解決に役立つとの判断に至りました。
クオリティ分析機能
全ての在庫を対象に、在庫リスク(完売予測日)と売上・利益に対する貢献度の2軸で評価し、可視化します(下図参照)。
「Better」に分類された在庫は、隠れた売れ筋商品であるため、販促を強化することで今ある在庫から売上や粗利を増加させることができます。Better在庫の販促による効果は他にもあり、プロパー消化率の向上や不要な値引きの抑制も可能になります。
単価分析機能
売上や粗利益の増加を目的として、客単価向上に貢献する商品をリストアップできます。これは、客単価帯ごとの売上分布(どれだけの購入者数でどれだけの売上を生み出しているかを客単価帯ごとに並べたもの)を自動表示することで、少ない購入者数で多くの売上を生み出す客単価帯が一目で分かるからです(下図参照)。
この機能により、どの商品とどの商品を組合せれば客単価をアップさせられるかが容易に分かるので、その組み合わせに基づいてVMD変更や販促企画を立案することで簡単に売上や粗利益の増加を実現できます。
ディストリビュート分析機能
売上や粗利益の増加を目的として倉庫から店舗、店舗から倉庫または店舗から店舗の最適な在庫移動数を自動算出します。これは、店舗ごとに在庫日数を設定し、AIが店舗ごとにSKU単位で在庫日数内に売れる量を予測するため可能になっています。
この機能を使うと店舗在庫の欠品による機会損失を抑制でき、店舗ごとに売上や粗利益を最大化させるのに必要な在庫をSKUごとに配分できるようになります。また、売れる店舗で売れるSKUを売ることになるので、プロパー消化率の向上にもつながります。
そしてこの度、ダイドーフォワード様とFULL KAITENバージョン3.0との間のデータ整備および連携が完了し、システムが稼働しました。
社名: 株式会社ダイドーフォワード
URL: https://www.daidoh-forward.com/
本社: 東京都千代田区外神田3-1-16
設立: 2007年8月
代表者: 代表取締役社長 萩原秀敏
事業内容: 衣料服飾製品の企画、製造、販売ほか