欠品は防げる! 安全在庫と発注点の奇妙な関係
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が段階的に解除され、経済活動が再開してきました。今後、個人消費も徐々に回復していくとみられます。そんな状況下で小売業者(特に在庫管理責任者)が恐れるのが「欠品」ではないでしょうか。
安全在庫→“安心在庫”で余剰在庫が生まれる
欠品による機会損失(売り逃し)を避けるため、納品リードタイム中の需要のバラツキを考慮して余分に持つ在庫が「安全在庫」、安全在庫に一定数を足し、その在庫量を割れば発注すると決めた固定点が「発注点」です。
しかし、多くの企業で「安全在庫が『安心在庫』になっている」と在庫適正化コンサルタントの米田慎一氏は指摘しています。
どういうことでしょうか。その理由は、弊社フルカイテンが運営するメディア、Zaikology News(ザイコロジー・ニュース)に掲載されている米田氏のインタビュー記事に詳しいです。
一部を引用します。
相談に来る会社で多いのが、「現在庫量も適正な在庫量も分からないので、とりあえず欠品せず安心できる数量をもっている」というケースだという。これではいつまで経っても在庫が減るわけがなく、キャッシュフローも好転しない。下手をすると黒字のまま倒産してしまう。
米田氏は「そもそも安全在庫の基準がないから、必要以上に欠品を恐れるんです」と説いています。
安全在庫や固定発注は時代遅れに
ただ、「安全在庫」を基にした固定発注は、需要やトレンドの移り変わりが激しい業種に適用するのは時代遅れだと筆者は考えます。売れ行きに応じて発注点や安全在庫を増減させれば過剰在庫も欠品も大抵の場合は避けられるのではないでしょうか。在庫を注視しているようで注視していないから、欠品の兆候や発注点割れがいつ来るかを早く察知できないのだといえます。
このため、発注点を固定しない変動発注が有効なのですが、変動発注は商品の種類やSKUが多いと業務負荷が大きく、したくても人力では困難です。また、需要予測も当てになりません。
しかし、フルカイテンが開発・提供するシステム【FULL KAITEN】は、変動発注を可能にします。AIが過去の販売データなどを基に今後の販売数をSKUごとに予測。しかもリードタイムや発注残数を考慮した発注ができるため、欠品と売れ残り両方のリスクを低減できます。
さらに、発注業務の負荷が下がるので、少量ずつの発注を複数回に分けて行うことも可能になるわけです。こうした多頻度少量発注は欠品リスクと売れ残りリスクを低減します。
なおかつSKUごとの売上への貢献度を全て見える化できるため、「発注点」の概念にとらわれずフォロー発注すべき商品、すべきでない商品を見分けられるのです。
詳しくはFULL KAITENの機能紹介ページ「回転率向上」をご覧ください。
FULL KAITENには他にも「今ある在庫」で売上を増やし、結果として在庫を減らすための機能を実装しており、導入効果を知りたい方はデモをご覧いただくことが可能です。
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また、フルカイテンは「在庫実行管理(IEM)」という売上増加と在庫削減の両立を実現する新たな手法を提唱しています。
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(広報 南昇平)