Loading…

ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)にフルカイテンが入会

フルカイテン株式会社は、ファッションビジネスを持続可能な産業へ移行させることを目的として2021年8月に設立された組織「ジャパンサステナブルファッションアライアンス/略称:JSFA」に本年3月から正会員として入会したことをお知らせします。今後、JSFAが掲げる「適量生産・適量購入・循環利用によるファッションロスゼロ」「2050年カーボンニュートラル」という目標の達成に向け、多くのファッション関連企業が在庫の効率向上を通じて「廃棄ゼロ」を実現できるよう支援してまいります。

ミッションは「世界の大量廃棄問題を解決する」

弊社がジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)に加盟することにしたのは、弊社のミッションとJSFAの理念・コミットメントが一致していたからです。

弊社は従来より、「世界の大量廃棄問題を解決する」をコーポレートミッションに掲げています。
FULL KAITENは、小売企業の在庫効率を向上させる各種機能を提供しています。導入企業は、従来のように在庫の量に頼って売上を作る必要がなくなり、不要な在庫を持つことなく限られた在庫で利益やキャッシュフローを改善させることが可能になります。

つまり、FULL KAITENを利用する企業が増えれば増えるほど、必要な商品が必要な量だけ流通する社会に近づき、世界の大量廃棄問題の解決に貢献することになります。

フルカイテンがJSFAに入会した理由

JSFAはファッション産業と繊維業界の共通の課題について解決策を探り、「適量生産・適量購入・循環利用によるファッションロスゼロ」と「2050年カーボンニュートラル」を目標に、サステナブルなファッション産業への移行推進を目的としています。
弊社がミッション達成のために取り組んでいることが、JSFAの目標達成にも貢献できると捉え、JSFAの活動に参画することになりました。

弊社はJSFA加盟後もこれまでと同様に事業活動に全力で臨みますが、一企業の努力でできることは限られています。弊社のような規模のスタートアップが単独で取り組んでも、世間になかなか通じないのも厳然たる事実です。このため弊社は、同じ考えを持ち影響力がある皆さんと協働して業界全体に大きな変化を起こす機会を探していました。
弊社は今後、正会員として、多くの小売企業が在庫の効率向上を通じてファッションロスゼロを実現できるよう支援するとともに、カーボンニュートラルに向けた新たな小売のビジネスモデルを提唱してまいります。

フルカイテン代表および推薦人のコメント

JSFAの正会員となるには、既存の正会員企業からの推薦が必要です。弊社は今回、日本環境設計株式会社様から推薦していただきました。両社の代表者の談話を以下に紹介します。

日本環境設計株式会社 代表取締役 執行役員社長 髙尾正樹氏

当社は創業時より、「あらゆるものを循環させる」をビジョンに、繊維リサイクルの技術開発のほか、モノが循環し続けるサプライチェーンの構築に取り組んでいます。2021年8月のJSFA発足時から正会員として議論に参加するなかで、ファッションロスにつながる課題の1つとしてファッション業界全体の「作り過ぎ問題」が指摘されています。

フルカイテンさんのサービスは、ファッションに携わる企業各社の経営自体をサステナブルなものに変えるだけでなく、ファッションロスゼロを目指すための具体的なアプローチを示し得るものとして、大きな可能性を感じています。

フルカイテンさんが参加されることで、JSFAに新たな視点が加わり、ひいてはファッション業界全体がサステナブルな方向に移行していくきっかけになることを期待しています。


フルカイテン株式会社 代表取締役 瀬川直寛

JSFAの理念・コミットメントが弊社のミッションと一致するなか、その活動に非常に注目をしていたところ、JSFAの立ち上げ当初から正会員として参加する日本環境設計の髙尾社長とご一緒する機会がありました。
弊社のアパレル産業に対する取り組みの可能性をご理解いただき、推薦となりました。このたび審査が通って無事に加盟することができ、大変嬉しく思っています。

大量廃棄問題を解決するためにはサプライチェーン全体の最適化が必要になります。例えば下記のようなものです。

  • サステナブルな素材開発
  • 需要予測の精度向上
  • 在庫効率の改善
  • 新商品、2次流通、レンタルによるMD MIX
  • 素材の循環

この中で弊社ができるのは、需要予測の精度向上と在庫効率の改善ですので、弊社による事業の努力だけでできることには限界があります。

だから私はサプライチェーン全体に対してどのように働きかけていくかをずっと課題として持っていました。今回のJSFA加盟はその糸口になりますので、とてもワクワクしています。

私はサステナビリティを「トレンド」や「道徳的な正しさ」を入り口にして議論するのではなく、ビジネスとして捉えるところを入り口に議論したいと思っています。
日本はモノ余りで大量消費ができない国になりました。消費者の価値観が多様化し大量生産は価値ではなくなったのです。また人口減少も高齢化も加速していますので、市場縮小からも逃れられません。すなわち、必要な商品が必要な量だけ流通する社会に変わらなければ、企業経営自体がサステナブル(持続可能)ではないということです。

この点において、道徳面でもビジネス面でもサステナビリティは目的が一致します。先ほど述べました通り、ビジネスの観点で見てももはや在庫は少ない方が経営自体をサステナブルにすることができるからです。従ってサステナビリティは「トレンド」程度のものではなく、経営の大きな潮目だとも言えるでしょう。

だから加盟企業各社と力を合わせ、日本のファッション業界が「ビジネス」としてサステナビリティを捉え、各社がその文脈で成長し、それが最終的に道徳的な正しさの実現につながると捉えられる企業が増えるよう貢献したいと思っています。その先には必ず道徳的に正しいこと(ファッションロスゼロとカーボンニュートラル)の実現が待っていると思うからです。

ジャパンサステナブルファッションアライアンスについて

ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)は2021年8月3日、ファッション・繊維企業11社により発足しました。加盟企業は徐々に増え、本年2月末の時点で正会員16社、賛助会員21社となっています。また、環境省と経済産業省、消費者庁がパブリックパートナーに名を連ねています。

JSFAはファッション産業が自然環境や社会に与える影響を把握し、ファッション及び繊維業界の共通課題について共同で解決策を導き出し、「適量生産・適量購入・循環利用によるファッションロスゼロ」と「2050年カーボンニュートラル」を目標に、サステナブルなファッション産業への移行を推進する事を目的としています。

会員企業は定期的に会議を開催し、サステナブルファッションに関する知見の共有、ファッションロスゼロとカーボンニュートラルに向けた協働、生活者との双方向なコミュニケーション、国内外の重要事項の先行把握、業界内の共通課題の改善などのために必要な政策提言を関係省庁に行います。

→PRTIMESでも公開しています

お気軽にお問合せください

セミナー開催情報
代表取締役・瀬川が語る
アパレル業界の
縮小する国内市場で
勝ち抜く粗利経営