自社ECとECモールの違いとは?特徴を理解してECサイトで利益UP!
自社ECサイトとECモールを両方活用している企業は多いと思います。しかし日々の販促に手一杯で、それぞれの特徴を理解できている方は少ないのではないでしょうか。
本記事ではそれぞれのサイトの特徴から粗利金額140%になった事例を解説いたします。
ECモールの特徴
ECモールとは一つのサイトに複数のショップが集まっているECサイトのことです。代表的なモールとして、Amazonや楽天、ZOZOTOWN、Yahooショッピングがあります。
ECモールが持つ集客力を利用し、新規顧客を増やして短期的に売上を伸ばしたい時に最適です。
主なメリットは以下の2点です。
- 初心者でも簡単に出店可能
- モールの集客力を活用できる
初心者でも簡単に出店可能
ECモールには販売ページのテンプレートが予め用意されているため、知識が少なくても簡単に出店することが可能です。
さらにモールによっては出店するためのサポート体制が整っていたり、配送代行サービスがあるなど、初心者でも簡単に商品を販売することができます。
モールの集客力を活用できる
大型のECモールの場合、集客力が高いことが大きなメリットとしてあります。
ニールセンデジタル株式会社が発表しているMonthly Totalレポートによると、2021年12月は楽天市場で5,104万人、Amazonが4,729万人の利用者がいます。
参考:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールのサービス利用状況を発表
自社で集客を行った場合、広告費などのコストと膨大な時間がかかるため、最初からモールの集客力を活用できるのは大きなメリットです。
自社ECの特徴
自社ECとは、企業が独自に運営をするECサイトのことです。コストと時間はかかりますが、ブランドを反映したサイトデザインにすることができるため、ブランディングに最適なのが特徴です。
主にそのブランドのファンが訪問してくれることが多く、リピート顧客を増やして継続的に売上を伸ばしていく際に向いています。
具体的なメリットは以下の3点です。
- 利益率が高い
- 顧客情報の取得範囲が広い
- 1to1のプロモーションが可能
利益率が高い
自社ECのメリットとして、利益率が高いことが挙げられます。
ECモールに出店をする場合、売上に対して決済手数料や販売手数料が発生します。さらに多くのECモールでは四半期ごとに大型セールがあるため、値下げ合戦の可能性があります。
自社ECの場合、月額費用はモール出店料よりも低コストで済むことが多く、セールの頻度もコントロールができるため、長期的にみて高い利益率が期待できるのです。
顧客情報の取得範囲が広い
ECモールで販売した顧客情報はモール側に依存するため、自社が欲しい情報を取得できるとは限りません。自社ECの場合、どんなデータを取得するかを自由に決めることができ、取得した情報をもとに様々な視点から分析することが可能です。
1to1のプロモーションが可能
自社ECでは、SNS、メルマガ、広告など様々な方法で集客をすることができます。取得した顧客データをもとに、顧客の好みに合わせた商品が表示されるようにすることで、1to1のプロモーションが可能になります。
自社ECとECモールを活用して売上利益を上げる方法
まず、自社ECとECモールの1番の違いは、消費者がサイトを使う目的にあります。
ECモールではショッピングセンターのように様々なショップが出店をしているため、具体的に「これが欲しい」という購買意欲がなくとも、好みの商品と出会えれば購入に繋がる可能性があります。
さらにECモールで商品を探す際はブランドよりも自分の好みの商品があるか?が基準となる場合が多く、比較的低価格な定番商品が売れる傾向にあります。
一方で自社ECの場合は、商品よりもそのブランドの商品を目当てに訪問してくれることがほとんどであり、そのブランドの特徴が現れている商品が売れやすいという傾向にあります。
またサイトに訪問する際は「そのブランドの商品が欲しい(見たい)」という具体的な意欲を持っているため、ECモールのようにたまたま見た商品が購買に繋がる確率は低くなりますが、一度購入に繋がればリピート顧客になる確率は高くなります。
このように自社EC・ECモールではそれぞれにメリットデメリットがあるため、両サイトの良いところを活用することが必要です。まずはサイトごとに客層やどんな商品が売れているのかを理解して、訴求方法や掲載する商品を変えていくことが重要です。
ECモールから自社ECサイトへ在庫移動して、粗利金額140%になった方法
弊社が支援する年商年商約100億円の衣料専門店で、ECモールでは滞留在庫になっているが自社ECサイトでは売れ筋商品の商品を特定し在庫移動を実施したところ、粗利金額前週比140%を達成しました。
こちらの企業で今までECサイトで在庫移動を実施する際は、いかに売れ筋商品を売れているチャネルに移動をするかがメインとなっており、売れていない在庫への注力ができていませんでした。
そのため、FULL KAITENでECモールでの滞留商品×自社ECサイトで売れ筋商品を抽出し、在庫移動を実施。
これにより、売上前週比135%、粗利前週比140%を達成。さらに対象商品の在庫週数は約8週削減しました。
まとめ
- 自社ECはリピート顧客を増やして継続的に売上を伸ばしていく際に向いている
- ECモールは、モールの集客力を利用し、新規顧客を増やして短期的に売上を伸ばしたい時に最適です
- 自社ECとECモールを活用して売上利益を上げるために、まずはそれぞれのサイトの客層や売れている商品を理解することが重要
- FKが支援する企業では、自社ECとECモールの効率的な在庫移動で粗利アップ
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