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発注点の固定は在庫リスクの原因?|欠品・売れ残りを防ぐ発注方法を解説

適切な在庫管理を行うために重要なのが発注業務。その発注業務の中で「発注点方式を採用しているが、欠品も売れ残りも発生する。 」「発注点のチューニングを行っても欠品も売れ残りも解決できない 。」などのお悩みはありませんか?

発注点方式は比較的ポピュラーな方法ですが、欠品も売れ残りも発生してしまうのはほぼ共通している課題です。今回は、発注点方式の落とし穴について解説します。

発注点方式とは

発注点方式とは「あるSKUの在庫が何個になったら追加で何個発注する」というルールを決めて発注を行う方法です。

何万という大量のSKUに対してそれぞれで発注数量を決めるのは非常に業務負荷が高く、エクセルで作業をする場合はパソコンが固まってしまうこともあります。 そのため、あらかじめルールを決め、そのルールに従って発注数を決めておくことで業務負荷の軽減が可能になります。

発注点の計算方法

発注点方式を採用する場合、「あるSKUの在庫が何個になったら追加で何個発注する」の「何個」に該当する発注点が重要です。発注点は以下の方法で求めることができます。

発注点=1日の平均出荷量×リードタイム+安全在庫

この発注点が正確でないと、欠品や売れ残りなどの在庫リスクの大きな原因になります。そのため、商品ごとの出荷量やリードタイムを正確に把握し、発注点を決めていく必要があります。

2つの発注方式

発注点方式を使用した発注方法は「定期発注方式」と「定量発注方式」の2種類があります。

この2つの発注方式にはそれぞれに違った性質があるため、発注する商品によって発注方式を変えていく必要があります。

定期発注方式

月末・月初・毎週◯曜日などあらかじめ設定した日にちに発注をかけることを定期発注方式といいます。

定期発注方式には、単価が高い商品や需要が変化しやすい商品、消費期限が短い商品が向いています。

定量発注方式

在庫数が決められた一定数を下回ったら発注する方式を定量発注方式といいます。

定量発注方式には、単価が低い商品や需要が安定している商品、経年劣化しにくく一度に発注できる量が多い商品が向いています。

発注点方式は欠品・売れ残りを許容している

前述の通り、発注点方式には業務負荷を軽減できるという大きなメリットがあるのですが、デメリットもあります。

「在庫が何個になったら追加で何個発注する」というのは、つまりあるSKUがずっと同じペースで売れ続けるのを前提にしているということです。

それを表したのが上の図です。 グラフの緑の点線の下の斜線の面積が「発注点発注が売れると想定している数量」ということになります。

しかし実際は、毎日同じペースで売れ続けることは稀なため、商品の売れ方( 販売数量 )は変動します。 それを表したのが上の図です。グラフの青の曲線の内側の面積が「実際に売れる数量」になります。

青の曲線と緑の点線を重ねると、青の曲線と緑の点線で囲まれた面積は、欠品や売れ残りに該当するということがわかります。 つまり、発注点方式は欠品と売れ残りを許容した考え方なのだということです。

大量のSKUに対する発注業務負荷を軽減することだけが目的であれば、発注点方式は非常に有効な発注方法です。しかし上述の通り、欠品と売れ残りが発生するという宿命があります。

そのため在庫リスクを抑えた発注をしたければ発注点方式は選択すべきではないのです。では在庫リスクを抑えながらも発注業務負荷を軽減する方法はないのでしょうか。

実はあります。それは多頻度少量発注の仕組みを作るという方法です。

多頻度少量発注で在庫リスクを抑える

多頻度少量発注とは、その名の通り少ない数量を頻繁に発注することです。

例えば、発注点を下回ったのでいつもの通り1,000個発注したとします。ですが、発注した後に需要の変化が起きた場合、500個という大量の在庫が売れ残ってしまう可能性があります。

一方で、100個発注した後に50個が売れ残ってしまった場合でも、次の発注で発注量を減らせば在庫リスクを減らすことができます。

実際にゴルフショップを経営しているGDO様は、多頻度少量発注を実現したことで1年で欠品率を16.4%から2.9%に改善し在庫回転率を1.5回転プラスすることができました。

多くのSKU数を抱えている売り場担当の方なら共感してもらえると思うのですが、何が売れるかはその時にならないと分からないし、全てを見尽くすこともできません。それなら、売れたものに対して即座に対応できる方が、結果として欠品を防ぐことができます。

そのためには発注のタイミングを増やしていくことや、発注点を常に新しい情報でブラッシュアップすることが必要です。

株式会社GDO リテールビジネスユニット事業部長 坪井様

欠品率を下げ在庫回転率を上げた秘訣はこちら>

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FULL KAITENでは在庫データを活用して、EC・店舗・倉庫、全ての在庫をAIを用いて予測・分析し、商品力はあるのに眠っている在庫を明らかにします。追加発注機能を用いることで、各商品の推奨発注数を自動計算することができます。

まとめ

  • 発注点方式とは「あるSKUの在庫が何個になったら追加で何個発注する」というルールを決めて発注を行う方法
  • しかし発注点方式は同じペースで売れ続けるのを前提にしているため、欠品と売れ残りを許容した考え方である
  • 在庫リスクを抑えた発注をしたければ、多頻度少量発注を選択すべき

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