URBAN RESEARCH、3COINSとの取り組みをTVで紹介いただきました
2022/10/23(日)に放送された「TOKIOテラス」に弊社CEOの瀬川が出演しました。
弊社では「世界の大量廃棄を解決する」というミッションの元、FULL KAITENの開発・提供を行っております。弊社の取り組みがMBS毎日放送様の目に留まり、今回の放送に至りました。
本記事では番組で取り上げられた内容から、FULL KAITENの開発経緯と実際にお使い頂いているユーザー様2社の活用方法をお届け致します。
番組公式HP:https://www.mbs.jp/TOKIO_terrace/
FULL KAITENはマジック?
まず行われたのは番組MCの国分太一さん、清水麻椰アナウンサー、弊社CEO瀬川によるスタジオトーク。
スタジオで着ている瀬川の服装は、今回取材協力を頂いた株式会社アーバンリサーチ様に全身コーディネートをして頂いたのだが、袖を大きく折った服装をみた国分さんは、
「普段プライベートでカードマジックやっていますか?」
こんな和やかな雰囲気から番組はスタートした。
TOKIOテラスでは、毎回名刺からどんなビジネスを行っている会社なのかを予想する。フルカイテンを知らない人はこの変わった社名を聞いてどんなビジネスを思い浮かべるのだろう。精神的な意味として、人のモチベーションを上げる会社といった予想が飛び出した。
しかし弊社は、売れる商品を予言するエスパーツールの開発というマジックのようなビジネスを行っている。
弊社は小売業のお客様に向けて、在庫を利益に変えるクラウドサービスを提供している会社だ。在庫を利益に変えるとは、利益を生み出せていない「眠っている在庫」がどのような状況なのかを可視化させ、利益に変えるということだ。
今回はフルカイテンのサービスを導入して頂いている、株式会社アーバンリサーチ様、株式会社パル様の3COINSにどのように在庫を利益に変えているのかをお話しいただいた。
不要な値引きを抑えたアーバンリサーチ
株式会社アーバンリサーチ 執行役員の齊藤様はフルカイテンについてこう語る。
齊藤氏:タイムセールなど、瞬間的に値引きをして在庫を減らすという施策が代表的なものであります。
今までタイムセールの対象品番が100あったとして、フルカイテン導入後はその4割ぐらいの品番数で売り上げ120%という成果が出たので、このような策に対してフルカイテンの分析機能がすごく向いているなと思いました。
やることはとても簡単だ。フルカイテンに在庫を登録すると、蓄積データをもとにAIが売上貢献度と完売予測日を軸に各在庫を四つのカテゴリーに分類する。
Bestにいる在庫は自分たちが設定した基準日よりも早いペースで売り切れるので、基本的に値下げをしないでプロパーで追加をしていく。
Goodは、売上貢献度は低いが、順調に売れているためこのままでも問題はない。そしてBadは、売上貢献度が低く売れ行きも悪いため、値引きや販促など早急に対処が必要だということだ。
齊藤氏:Betterに該当する在庫は、おそらく全ての小売企業が一番課題にしているカテゴリーだと思います。ここは、売上貢献度は高いのにこの日に完売してほしいと思ってる日にちは完売しないという予測になっているため、主な戦略はBetterの商品に対して立てます。
弊社の場合は、マッチングする品番が10万点ぐらいあります。ですが、10万点全てを人間で分析するのは恐らく無理なので、この機能は本当にすごいなと思っています。
Betterに含まれる在庫は売れるスピードが遅いだけで、売上貢献度が高いアイテム。不要な値引きを抑えて、しっかり販促していく必要があるのだ。
しかし以前の分析ツールではこのBetter在庫の存在に気づけず、売れるスピードが遅いだけで一斉に値引きをしてしまっていたようだ。
齊藤氏:在庫に関するDXはこれで確実にできている。正直思っているより便利でびっくりしました。
このようにアーバンリサーチでは、手軽にかつ的確に在庫を見える化することが可能となったため、不要な値引きが減り売り上げアップに繋がるのだ。
戦略的で効率的にVMDを変える3COINS
こちらは全国におよそ260店舗を展開し、2,500点のアイテムを扱っている3COINS。ここでは、アーバンリサーチとは少し違う使い方をしているようだ。
その使い方をディストリビューターの面川様はこう説明する。
面川氏:売れてはいるが在庫が少し多いという在庫がBetterに入るので、その商品一覧を見ながら2週間に1回売り場変えています。
アイテムの陳列により売り上げが大きく左右するという3coins。
Betterの一覧から在庫数が多いアイテムをチョイスし、売り場内で特集コーナーを設置することで、これまでは利益を生み出せていなかった在庫をピンポイントでPRすることができ、より効率的に販売することができるという。
面川氏:今までは在庫が売れているか売れていないかだけだったので、売れてるけど在庫がたくさんある商品に対して何も対策ができていなかったです。その結果、最終的に不良在庫に陥ってしまったことがありました。そうなる前に先を読んで、売れている状況のうちに何かしらの対策ができるようになりました。
人力では見つけられなかった、価値のある在庫を見つけ出すフルカイテン。業務の効率化を実現し、在庫をフル回転させることで在庫を利益に変えるのだ。
開発者自身の経験から生まれたサービス
ではこのフルカイテンは、どのような経緯で開発されたのか。それはCEOの瀬川の実体験からだった。
瀬川:今からちょうど10年前に会社を作ったのですが、最初はベビー服をECで販売する事業を行っていました。最初は順調だったのですが、在庫を抱えすぎたんです。在庫が原因の倒産危機が当時3回あって、それを乗り越える時に在庫の分析ってこうやったら良いという方法論に辿り着きました。
2012年に立ち上げたEC事業で、自身も在庫問題に悩まされていた瀬川。3度の倒産危機に陥ったとき、今のビジネスに繋がるある気づきがあったという。
瀬川:例えばシャツの在庫が100枚あるとします。100枚在庫があったら本当に駄目なのかというと、今後売れたら別にいいじゃないですか。では、例えば在庫が5着しかないですと。5着だったら良いかというとそうではなく、今後売れそうになかったら駄目なのです。
つまり、在庫量が多いか少ないかではなく、売れそうなのか売れそうにないのか。そこを見ないと駄目なんだと気づきました。
そして、売れる売れないという状態を可視化すると、元々よく売れた商品が、売れる売れないの間に存在することが分かりました。つまり、どんどん在庫を増やさなくても、実は自分が持っている在庫の中でまだまだ利益を作るポテンシャルのある商品が眠っているのです。
3度の倒産を乗り越えた瀬川は、このノウハウをシステムとして他の小売企業に提供すると決めた。今後瀬川が見据える未来とは。
瀬川:フルカイテンの価値は、今よりももっと少ない在庫で効率よく利益を出すことができることです。この価値を提供できるということは、大量生産をしなくても良くなる。大量生産をしないということは、大量廃棄だって解決に向かうということとイコールになります。
多くの企業が少ない在庫で業績が上がる。フルカイテンを導入することでそんなお手伝いができたら、今世界的な課題となっている大量生産・大量廃棄が解決に向かうはずなので、世界中に貢献できる会社を目指していきたいと思っています。
フルカイテンは2017年の提供開始以降、200ブランド以上に利用されるようになりました。CEO瀬川のインタビュー通り、弊社は「世界の大量廃棄問題を解決する」をミッションとし多くの企業が今ある在庫で利益を最大化できるよう貢献していきます。
在庫を利益に変えるクラウド『FULL KAITEN』
FULL KAITENでは在庫データを活用して、EC・店舗・倉庫、全ての在庫をAIを用いて予測・分析し、商品力はあるのに眠っている在庫を明らかにします。商品力を可視化することにより、利益を生み出す在庫とその施策を立てることが可能になります。